モネ・ド・パリ

フランス国立造幣局Monnaie de Paris

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フランスで一番古い会社とは?ズバリそれはここ、モネ・ド・パリ。硬貨とメダルづくりひとすじの造幣局はお金の歴史を垣間見られる貴重なスポットです。

国立造幣局 モネ・ド・パリ

国立造幣局 モネ・ド・パリ

こんにちは、パリナビです。海外旅行で必ずお世話になるもの、それはその国の通貨ですよね。ご存知のとおりフランスでは現在ユーロを採用していますが、以前はフランという通貨を使っていました。そして現在のように紙幣が沢山流通する前は、お金といえば硬貨を指すことが多かったようです。
さて、今回ナビがご紹介するスポットは、そんな硬貨の造幣局、モネ・ド・パリ。モネというのはフランス語で硬貨を表します。フランスには硬貨の国立造幣局は二カ所あり、一箇所はボルドー、そしてもう一箇所が、このパリ造幣局、モネ・ド・パリです。2017年に美術館としてリニューアルされたモネ・ド・パリは、特別展示を開催する美術館であると同時に、硬貨やメダルづくりの過程や歴史を知ることのできる博物館としても魅力あるスポットとなりました。今日はそんなモネ・ド・パリの常設博物館である11コンティ(オンズ・コンティ)を見学してみたいと思います。

世界最古の造幣局

11コンティ入り口

11コンティ入り口

モネ・ド・パリはパリ6区、セーヌ河沿いのコンティ河岸にあります。最寄り駅はメトロ7号線のポンヌフ駅。ポンヌフを渡って6区のコンティ河岸に着くと、すぐ右手に古めかしい建物があります。これがモネ・ド・パリです。入り口は河岸側の正面入り口と、建物脇のゲネゴー通り沿いの二カ所にあります。エクスポを見たい人は正面入り口から、常設博物館のみの見学はゲネゴー通りの入り口から入るのが分かりやすいです。チケット売り場も二カ所にあります。
さて、このモネ・ド・パリ、実は世界最古の造幣局なんです。設立は西暦864年。それ以来途切れることなくずっと稼働してきた、つまりフランスで一番古い企業ということになります。
リニューアルされたモネ・ド・パリは、特別展示のある美術館(正面入り口すぐ右手)と、常設博物館の11コンティ、それにレストラン「ギ・サヴォワ」、ブティックが併設されています。では硬貨の歴史を探りに11コンティへ入ってみましょう。

硬貨の材質いろいろ

入ると早速ガラス張りのアトリエが廊下沿いに見えるようになっていて、職人さんがいれば実際の作業の様子がうかがえます。材料の金属を溶かすという一番初めの段階から説明が始まり、色んな作業工程がパネルでも紹介されています。このガラス越しのアトリエの様子は見学ルートの中にちょくちょく挟まれていますので、展示物だけでなく実際に使われている機械や仕事の様子なども垣間見ることができます。
アトリエ。作業中の姿が見られることも アトリエ。作業中の姿が見られることも アトリエ。作業中の姿が見られることも

アトリエ。作業中の姿が見られることも

金貨のコーナー

金貨のコーナー


最初の展示室は硬貨に用いられるさまざまな材質の金属について。昔からの貴重な硬貨やメダルが展示されています。金、銀、プラチナ、青銅、白銅、さらにニッケルやスズ、亜鉛、アルミニウムなど、硬貨の材質ってこんなにあったのだと、今さらながらに気づかされます。材料となる金属でも、やはり金の硬貨はメダルや貨幣価値の高い「フラン」硬貨に使われていて、「サンチーム」のような少額硬貨はニッケルだったりします。「ルイ」や「エキュ」といった、17世紀ごろの硬貨が展示されているのも貴重な資料です。モチーフはその時代の国王のプロフィールや紋章など。今のフランやユーロセント硬貨にはない穴あきの硬貨があるのも、日本の5円や50円硬貨を見るような楽しさがあります。また、フランスだけではなく、外国の硬貨やメダルも一緒に並んでいます。それにしても、昔の硬貨って結構サイズが大きいんですね。こんなのをたくさん持っていたら重たそう…。
ルイ14世の「エキュ」硬貨

ルイ14世の「エキュ」硬貨

ナポレオン三世の10セント硬貨

ナポレオン三世の10セント硬貨

左側は19世紀半ばの5フラン硬貨試作

左側は19世紀半ばの5フラン硬貨試作

20世紀初頭の硬貨。素材はニッケルです

20世紀初頭の硬貨。素材はニッケルです

19世紀末のブロンズ硬貨

19世紀末のブロンズ硬貨

さて、次は硬貨づくりの歴史を垣間見ることのできる、鋳造、刻印の展示室です。

鋳造機と刻印

鋳造の歴史を振り返るコーナー

鋳造の歴史を振り返るコーナー

バランシエ

バランシエ

この展示室に入ると一気に博物館の様相になります。実際に使われていた鋳造機や、デザイン画を縮小する機械などが並び、鋳造技術の歴史を紹介しています。印象的なのは19世紀に入ってから進歩した圧印機。要するにコインの模様をプレスして刻印する機械ですね。バランシエ(振り子式)と呼ばれるもので、左右に伸びた棒の先に丸い重しがついているのが特徴です。実はこのバランシエを使った19世紀の圧印作業の絵は、ポンヌフ駅のホームにも飾ってあるんですよ。この長く伸びた機械の腕をまわすことによってスクリューが作動し、刻印する部分が上下に動くという仕組み。これによってさらに正確な刻印が可能になり、細かい模様にも対応できるようになったとのこと。さらに20世紀に入ると機械は小型化するとともに高性能になっていきます。また、ひとつひとつの硬貨の重さを量る測量計や、昔の硬貨やメダルに使われていたポワンソン(母型)の展示もあり、タイムトリップした感覚になります。
デザイン画を縮小する機械です

デザイン画を縮小する機械です

ナポレオン三世の100フラン硬貨

ナポレオン三世の100フラン硬貨

ルイ14世モデルの母型

ルイ14世モデルの母型

コインの重さを量る計量器

コインの重さを量る計量器

さて、作るのは硬貨ばかりではありません。メダルの製造はモネ・ド・パリの大きな仕事の一つです。フランスのみならずヨーロッパはやはり勲章などメダルというものがとても大事なんですね。メダル製造のコーナーでは、タッチパネルで製造工程を分かりやすく説明しているほか、手で触ることのできる展示品もあり、ちょっと子供心をくすぐられる楽しい展示になっています。メダルに使うポワンソンがずらりと並んでいるのも見応えがあります。
メダルづくりも大きな仕事のひとつ

メダルづくりも大きな仕事のひとつ

ずらりと並んだポワンソン

ずらりと並んだポワンソン

手で実際に触れることのできる展示物もあります

手で実際に触れることのできる展示物もあります

さらに別の展示室では硬貨の歴史年表や、第一次大戦中に集められた金貨に変わって使われるようになった金引換券、紙幣などの展示、モネ・ド・パリ秘蔵の品々などが展示されています。また、階下では大きなアトリエがガラス越しに見学できます。
第一次大戦以降は紙幣が主流に

第一次大戦以降は紙幣が主流に

モネ・ド・パリ所蔵品も展示

モネ・ド・パリ所蔵品も展示


併設のブティックでは、このモネ・ド・パリで作られたメダルも売られています。扱うものが貴金属だけに価格帯も他の美術館とは違ったちょっと緊張感のあるブティックですが、ここにしかない記念メダルなどもありますよ。
普段当たり前のように使っているお金。特に硬貨はかさばるのでつい邪魔にしてしまいがちですが、たまにはじっくりとお金の歴史を振り返ってみるのもいいかもしれませんね。
以上、パリナビでした。





記事登録日:2019-02-13

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関連タグ: 硬貨 メダル 鋳造 お金

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スポット登録日:2019-02-13

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