クリプト

ノートルダム地下遺跡La Crypte Archéologique

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パリはここから始まった!ノートルダムの地下に眠る遺跡がパリの歴史を物語る、貴重な考古学博物館へ行ってみましょう!

こんにちは、パリナビです。今回は皆さんをパリの穴場スポットにご案内しましょう。穴場スポットと言うと、とっても行きにくい場所にある分かりにくい場所?と思われてしまいそうですが、とんでもない。意外や意外、このスポットは観光地のど真ん中にあるのです。どこかと言うと、シテ島にあるあのノートルダム大聖堂・・・の地下!なのです。実は大聖堂前広場の下には地下遺跡があります。パリがパリになる前のシテ島の歴史を垣間見られる、かなり貴重なスポットなんですよ。クリプトと呼ばれる地下遺跡、一体どんなものがあるのでしょうか。
早速シテ島へ行ってみましょう!
大聖堂前の広場にあります。

大聖堂前の広場にあります。

ノートルダムの地下に広がる遺跡

こちらが入り口。地下へ降りていきます。

こちらが入り口。地下へ降りていきます。

ノートルダム大聖堂の前は現在広場になっています。この場所を地下駐車場として整備するために1965年と1972年に行われた発掘の際に発見されたのが、この遺跡だったのです。その後1980年から博物館としてオープンしています。
ではちょっとパリの歴史をおさらい。
紀元前、もともとこの地方に住んでいたのは、ケルト系民族のパリシィ人でした。もうお分かりですね、パリの語源です。
遺跡の全体像を表した模型

遺跡の全体像を表した模型

紀元前1世紀にはローマ帝国の支配下になり、ローマの言葉でパリを意味するルティティアと呼ばれるようになります。ルティティアはシテ島から現在の5区、6区あたりまであり、円形競技場や公衆浴場が作られました。5区の競技場跡やクリュニー美術館の公衆浴場もこの時代の遺跡です。
その後はシテ島が繁栄の中心となって、城塞が築かれます。そして街の名前が「パリ」と呼ばれるようになっていきます。
まずは城壁跡が出現

まずは城壁跡が出現

クリプトに入ると、すぐにこの城塞の跡が広がります。この城塞は、すでに廃れていた左岸エリアの石を運んできて積み上げられたものです。少し暗めの照明に照らされた石垣はなんとも神秘的。よく見ると昔住んでいた人のイニシャルが入った石もあるんですよ。
館内では、見学ポイントごとにタッチパネルが設置してあります。イラストや写真などで詳しく当時の様子を知ることができるのがいいですね。
アーチ型の部分が残っています

アーチ型の部分が残っています

よく見ると文字が刻まれています

よく見ると文字が刻まれています

タッチパネルの解説付き タッチパネルの解説付き

タッチパネルの解説付き

古代の港だったセーヌ河岸

シテ島はセーヌ河とともに栄えました。クリプトの奥のエリアには、その当時の港としてのセーヌ河岸の様子が、遺跡とスクリーン映像によって再現されています。やはり川のある所に商業が栄えるのは当時の定番ですね。昔は島自体の面積は今より小さく、河岸は今より広かったようです。
古代のパリの地図も展示してあるのですが、シテ島の周りは何もなく、田舎の町のようなのが印象的です。1世紀にフィリップ2世によって築かれた城壁は、現在では大体6区ぐらいまでの範囲です。ここから現在の20区までどんどん広がって行くんですね。まさにシテ島を中心として栄えて行ったのがよく分かります。
当時の雰囲気を再現

当時の雰囲気を再現

パリはこんなに小さかった!

パリはこんなに小さかった!

ノートルダムの建設

12世紀に始まった大聖堂の建築

12世紀に始まった大聖堂の建築

火事になる前のノートルダム大聖堂

火事になる前のノートルダム大聖堂

さて、クリプト内には、もう今はない昔の通りも表示されているのですが、その通りの一つ、ヌーヴ・ノートルダム通りに展示してあるのは、ノートルダム大聖堂の建築にまつわるもの。ここでの見どころは、12世紀から14世紀まで、4つの時代ごとに分けて再現されたパネル展示です。360度イメージが回転するようになっており、どのような工程で作業が進んでいたかを詳しく見ることができます。ズームもできるのでかなり細部に渡ってじっくり見られますよ。何と働いている人たちまで再現されているのでかなり面白いです。
ノートルダム大聖堂の展示物ではもうひとつ、1772年の火災前の状態が模型で再現されています。
このタッチパネル解説はおすすめ このタッチパネル解説はおすすめ

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公衆浴場跡

ローマ式公衆浴場跡

ローマ式公衆浴場跡

パリにある遺跡では、クリュニー・中世美術館の浴場跡がよく知られていますが、ここクリプトにも公衆浴場跡が展示されています。これは4世紀のルティティア時代のもの。地下から汲み上げた水をハイポコーストという方法で温めます。このハイポコーストはローマ流のお湯の温め方で、柱で床面を持ち上げ、そこへ炉からの熱気を送り込んでいきます。イメージ的には床下暖房のような感じですね。このクリプトでは、出口付近の角度からそのシステムの跡を見ることができます。
どんなお風呂だったのでしょう

どんなお風呂だったのでしょう

触れそうなほど近くで見られます

触れそうなほど近くで見られます

奥に見えるのがハイポコースト跡

奥に見えるのがハイポコースト跡

他にも出土品いろいろ

こういった大型な遺跡の他にも、クリプトには色んな出土品が展示されています。倉庫とみられる遺跡からは、14世紀の木製のスプーンや装飾の施されたナイフの柄のような日用品や、さらには遊び道具の独楽やサイコロ、までがかなり高い保存率で発掘されました。
公衆浴場跡からは、櫛にブレスレット、毛抜きや香水の瓶といった化粧道具も発見されています。このような日常の小道具からは、昔の人々の営みが垣間見られるようで興味深いですね。また初めてのフラン硬貨や、ルイ王朝時代の硬貨などの展示もあります。
初のフラン硬貨

初のフラン硬貨

スプーンや独楽なども発見

スプーンや独楽なども発見

身だしなみの品々も

身だしなみの品々も


一歩中に入れば、まさにそこは考古学の世界!独特な雰囲気がタイムトリップしたような感覚にさせてくれます。ついノートルダム大聖堂にばかり目が行ってしまいますが、このクリプトもかなり見応えがありますよ。重厚な遺跡とタッチパネルの説明というギャップも面白いです。
見学時間は約1時間ほどみておくといいと思います。パリが歩んできた道のりを存分に味わえることでしょう。
ノートルダム観光の際にはぜひこちらも訪れてみて下さいね。
以上、パリナビでした。






記事登録日:2018-01-24

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2018-01-24

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